Column No.02 (2002/11/01デイリースポーツ掲載分)
◎NBA開幕

  最後まで盛り上がった大リーグの終わるのを待ち兼ねたように、今週からNBAが始まった。アメリカの町では至る所にバスケットのコートやリングがある。大都会の片隅ではストリートバスケット、地方の住宅の入り口にはリング、親子でマッチアップを楽しむ光景をよく見かける。バスケットもゴルフも野球も、生活の一部であり、子供の頃からの「遊び」なのだ。アメリカのプロスポーツには生活観と文化が感じられる。
 今シーズンのNBAの最大の興味は「ロサンゼルス・レイカーズの4連覇なるか」である。大記録は1958年〜59年のシーズンから1965〜66までのボストン・セレティックスの8連覇の偉業である。今季、レイカーズが優勝すれば37年ぶりの4連覇になるのだ。
 予想は?といえば、かなり厳しいのではなかろうか。オニール、ブライアントの絶対的な2枚看板をもち、名将、フィル・ジャクソンの采配といいながら、オニールの手術からの回復度、去年より戦力アップの材料が見当たらないとなると、楽な戦いにはならないだろう。昨季でさえ西地区では3位、トップのサクラメント・キングスにプレイオフでは、「あわや」のところまで追い込まれた。短期戦のプレイオフ。ファイナルで勝負強さを発揮したとはいうものの、上位陣の力の差はなくなったと見ていいだろう。
 4月中旬まで、82試合のレギュラーシーズン、それに続く1ヶ月半のプレイオフ、ファイナルへと約8ヶ月の興奮が続く。
 今、NBAは世代交代の時期を迎えるとともに世界各国の選手が参加するNBAになった。ジョーダン、マローン、ストックトンらの最後のシーズンになるやも知れぬ。中国のビッグセンター、ヤオ・ミンやヨーロッパ勢の活躍も楽しみだ。真のスーパースターに成るために、アイバーソンはコート外の「悪がき」では許されまい。
 J・SKYスポーツのNBA中継、久しぶりに私はNBAのマイクに向かう。乞う、ご期待!



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